宮森の悲劇 切々と 全国中文祭演劇部門 伊波中31人熱演


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宮森小米軍ジェット機墜落事故を題材にした劇「フクギの雫」を披露したうるま市立伊波中学校の生徒たち=18日、神奈川県立青少年センター(県中文連提供)

 神奈川県で開催中の全国中学校総合文化祭は18日、横浜市の神奈川県立青少年センターで演劇部門が開かれた。うるま市立伊波中学校の31人が、宮森小学校米ジェット機墜落事故を題材にした劇「フクギの雫」を披露し、58年経ってもいまだ消えぬ遺族の思いを訴えた。

 遺族の言葉をそのまま使用した「証言」の場面では、わが子を亡くした母親の思いを切なく表現した。代表の荒巻麻衣さん(2年)は「自分たちの演技で思いが伝えられるか不安だったが、良かったよと言う声をたくさん頂いてほっとした」と語った。

 横浜市の関内ホールでは舞台部門で那覇地区合同校(松島・神原・神森)が琉球舞踊「しゅんどう」、うるま市立伊波中が組踊「手水の縁」を披露した。同市の開港記念会館では県内の代表生徒20人の美術や書道作品が展示された。