防衛局「人体への影響なし」と町に報告 北谷町上勢頭の基地返還跡地の有害物質発覚で


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 【北谷】北谷町上勢頭の基地返還跡地の宅地地中から2015年11月に有害物質が発覚した問題で、沖縄防衛局が3月から8月に追加で実施した宅地周辺のボーリング調査について「人体に影響はない」とする結果を町に伝えたことが、1日までに分かった。

 町によると、防衛局は29日、地中から土壌汚染対策法の基準値を越える鉛とヒ素が検出されたが、いずれも同法ガイドラインに沿って自然起源の土壌汚染と判断できる数値だったと説明。その上で、防衛局は「人体や居住環境に影響はない」と結論付けたという。

 町の担当者は「地権者から調査結果の説明を求める声が上がっている。調査をして終了ではなく、地権者や住民へ丁寧に説明してほしい」と話した。【琉球新報電子版】