旧盆初日の3日、沖縄県内各地の家庭ではウンケー(お迎え)が行われ、家族や親戚らが集まり、料理や果物などを仏壇に供え、先祖の霊を迎えた。
南城市佐敷の盛根善徳さん(88)宅には、親子4代約30人が集まった。午後6時ごろ、妻の政子さん(87)が先頭になり、門の前でろうそくをともし、線香を置いて先祖の霊を迎えた。仏壇にそろって手を合わせ、一族の健康や幸せを願った後、ウンケージューシーや中身汁などのごちそうに舌鼓を打っていた。
盛根さん一族は、月に一度は模合で集まり、ハーリーにも一緒に参加するなど日頃から仲が良いという。政子さんは「みんなが集まるのが楽しみ。無事に先祖を迎えられて良かった」とうれしそうに話した。
盛根さん夫婦は子どもが5人、孫が18人、ひ孫が11人おり、この日は、最年少の実華ちゃん(1)や姫南ちゃん(3)、大ちゃん(4)もジューシーを頬張り、笑顔を見せていた。