あの世の使者と問答 旧盆ウンケー、石垣で「アンガマ」


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ファーマーを引き連れて家に入るウシュマイ(左)とンミー=3日、石垣市石垣

 【石垣】旧盆入りウンケーの3日、石垣市内各地で八重山の伝統行事「アンガマ」が行われた。グソー(あの世)からの使者とされるウシュマイ(翁(おきな))とンミー(媼(おうな))が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を引き連れて集落内の各家庭などを訪問。歌や踊りをささげて祖先を供養し、子孫繁栄を願った。

 市石垣の宮良昌招さん(67)宅には午後7時ごろ、アンガマの一行が訪れた。ウシュマイとンミーが甲高い声で見物客との問答に応じ、見物客を楽しませた。見物客からの「ファーマーのかさの花が七つあるのはなぜか」との質問には「亡くなると7日を7回重ねてグソーに行くからだ。花はグソーへのパスポート」と切り返した。