マングース大幅減へ 沖縄県、名護隣接部の対策強化


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 沖縄県のマングース対策事業検討委員会が5日、那覇市内で開かれ、今年度から新たに取り組む「第2バッファーゾーン」での作業について報告があった。県と環境省は2022年度までに大宜味村塩屋―福地ダム(SFライン)以北での完全排除を目指し、ライン以北全域にわなを設置している。しかしSFラインの北側で防除が進む一方、南側は、多数の個体が確認され、北側へ流入が懸念されている。このため県は、特に東村と大宜味村、名護市にまたがる第2バッファーゾーンと呼ばれる区域で個体数の大幅な減少を目指す。

 県は4月、わながほとんど設置されていなかった第2バッファーゾーンの林道沿いの774地点に、わなを設置し、7月末までに427頭を捕獲した。5日の検討委員会では、今後、わな占有率(半径100メートルのわな有効範囲)を50%以上にする目標などが報告された。その他、県は効果的なマングース捕獲に向け、ニュージーランドの会社とわなを共同開発し、実用化に向けた試験も実施する。