臼で豆ひき、ぎゅっと絞って 手作り豆腐「おいしい」 いしだ丘保育園


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石臼で大豆びき体験を楽しむ親子ら=8月26日、那覇市繁多川のいしだ丘保育園

 沖縄県那覇市繁多川のいしだ丘保育園(神村盛章園長)は8月26日、親子で地域文化を楽しもうと、昔ながらの手法で作る豆腐作りに挑戦した。保護者会活動の一環で園児、保護者ら約100人が参加。那覇市繁多川公民館職員の大城健正さんが指導に当たった。

 豆腐作りは、石臼を使って大きな円を描きながら大豆をひく工程からスタート。石臼の上にあった大豆が徐々に姿を変える様子を目にした園児は「なぜ、豆がなくなるの?」と不思議そうな様子だった。すりつぶした大豆を布で絞ると豆乳の完成。園児たちはさらに形を変えてゆく様子に興味津々だった。

 参加者は、親子共同作業で作った豆腐と豆腐屋の豆乳ににがりを加えて作った豆腐の2種類を味比べした。「自分たちで作った豆腐はおいしい」と頬張っていた。

 何回もおかわりをした奥武姫椿(いじゅ)ちゃん(4)は「ぎゅっーと絞ったところが楽しかった」と笑顔。父母の拓也さん(30)、小夜子さん(30)は「石臼は絵本でしか見たことがなかったのでいい体験ができた。今まで以上に豆腐が好きになった」と話した。保護者会の森根臣弘会長は「子どもたちが楽しんでくれて、親も地域文化に触れるいい機会になった」と会の成功を喜んだ。(中川廣江通信員)