ゲート前もみ合いで女性けが 工事車両77台入る


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機動隊員とのもみ合いの中でけがをした女性を乗せる救急車=15日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で15日午前、反対する市民らを機動隊員が排除する際に、もみ合いの中で沖縄市の主婦(68)が後頭部を打ち、出血するけがをした。女性は救急車で運ばれた。意識ははっきりしている。

 台風18号で強風が吹く中、午前9時半ごろから、砕石などを積んだ工事車両77台がシュワブ内に入った。それに先立ち、午前9時21分に機動隊員らが、ゲート前に座る市民の排除を始めた。市民らは「台風で安全が確保できるか。そういう中で違法工事をするのか」などと抗議した。

 けがをした女性は、機動隊員とのもみ合いの中で、後頭部をゲート入り口近くの柵に設置された鉄パイプにぶつけたという。

 一方、海上では午前10時までに海上やシュワブ沿岸部での作業の様子は確認されていない。台風18号の影響とみられる。【琉球新報電子版】