【伊江】台風18号の影響で伊江村の伊江港と本部港(本部町)を結ぶ村営フェリーが13日から欠航し、伊江村内のスーパーなどでは乳製品やパン、野菜などが品薄となっている。一方、6月30日以降まとまった雨が降らずサトウキビを中心に深刻な被害が発生する中、農家からは恵みの雨を期待する声も上がった。
伊江港の沖合では白波が立ち、湾内にはうねりが入るためフェリーが接岸できない状況にある。伊江村公営企業課は、17日も波の高い状態が続くが、海上やうねりなどを確認して出航するか判断したいとしている。
伊江港の近くにあるマルイストアー(阿波根昌松店長)では、フェリーの欠航で、野菜やパン、卵などが品切れになった。阿波根店長は「4日連続で欠航は近年では聞いたことがない。在庫も底をついた商品もあるので早く台風が去ってほしい」と願った。
ファミリーマート伊江東店(名渡山末子店長)では船をチャーターして商品を調達しているが、16日は高波で船が出ていない。名渡山店長は「夕方には日配品もなくなる。用船代も負担しているので苦しい」と話した。
村が伊江島空港に設置した雨量計によると13日から16日まで約50ミリが降ったが、サトウキビ農家からは「まだまだ足りない」と降雨を願う声が上がる。
17日は村陸上競技大会が伊江小学校グラウンドで開かれるが、早朝から会場準備を行うため、開始時間を遅らせて競技を行う予定。
(金城幸人通信員)