ラテアート 美を競う バリスタ12人が熱戦 小松さん優勝


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ラテアート作品を審査する審査員ら=9日、那覇市安里の「プラントアンドソイル」

 エスプレッソの茶色にスチームミルクの白で絵を描くラテアート。その技術を競う大会「フリーポアダンジョン」が9日、沖縄県那覇市安里の服飾雑貨店「Plant&Soil」(プラントアンドソイル)前で開かれた。県内のカフェから、コーヒーを入れるプロであるバリスタ12人が挑戦した。「Gwave Cafe」(ジーウエイブカフェ)の小松令奈さん(29)=宜野湾市=が優勝した。素早く美しく描く職人の技に、観客もくぎ付けになっていた。

 発起人は、沖縄市の珈琲専科ループの店主中山学さん(30)で、宜野湾市の「ジーウエイブカフェ」とUCC沖縄などがサポートした。「プラントアンドソイル」のファッションと生活をつなぐイベント「POT UP」の第10回イベントとして開催した。

ラテアート大会で優勝した小松令奈さん

 競ったのは、つまようじなどを使わず、ミルクを注ぐだけで絵を描くフリーポアスタイル。ルールは1対1で3分間、エスプレッソでコーヒーを入れてスチームミルクを注ぐ。沖縄UCCコーヒーやコーヒーショップの経営者、来場客から選ばれた3人の審査員が二つのラテアートから優れているものを選ぶ。カップの中心に描いているか、茶色と白のコントラストが出ているか、創造性の3点が評価のポイントとなった。

 夜の蔡温ストリートで行われた大会。試合が進むにつれて挑戦するバリスタも来場客も白熱し、盛り上がった。

3分間の制限時間内にラテアートを入れる参加者

 中山さんは「コーヒー屋さんの横のつながりで実現できた。沖縄は若くて頑張っているバリスタが多い。ラテアートを楽しみながら、あの店にこのバリスタがいるということを知ってほしい」と話した。

 イベントでは、「プラント―」店内で写真家・仲宗根朝紀さん(24)=沖縄市=の写真展も同時開催された。米国旅行中に撮った50点の写真を展示した仲宗根さんは「この写真を見て(アメリカに)行きたいという人がいたらうれしい」と笑顔で話した。