LGBT賛同 69団体 「ピンクドット沖縄」23日にイベント


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ピンクドット沖縄をPRするバッジを手にする(左から)共同代表の荒井達也さん、KPGホテル&リゾートの田中正男社長兼COO、町田彩美さん=15日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル

 性的少数者(LGBT)が生きやすい社会の実現を目指すイベント「ピンクドット沖縄」に賛同する企業や団体が増えている。5回目を迎える今年は、協賛・後援する企業などが過去最多の69に上った。ピンクドット沖縄の共同代表の荒井達也さん(45)は「無関心層も取り込むようなイベントにしたい」と意気込む。

 ピンクドットは、2009年にシンガポールで始まり、世界各地に広がった。趣旨に賛同する人は誰でも参加できる。今年はてんぶす那覇前広場で23日に開かれ、トークイベントなどを行う。

 「観光で訪れた場所で、嫌な思いをしたくないでしょう。沖縄こそ、LGBTが住みやすい社会になるよう推進すべきです」。15日、自らが総支配人を務める恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテルで、荒井さんは強調した。同ホテルはLGBT向けのウエディングプランを販売し、スタッフ研修も実施する。運営会社のKPGホテル&リゾートの田中正男社長兼COO(55)は「海外では当たり前に扱われているが、日本は浸透していない。企業としても力を入れたい」と話す。継続的に取り組む必要性も訴える。

 「セクシャリティーは多様性だと理解すれば、LGBTという言葉もいらない」と荒井さん。イベントの成功に向けて力を尽くす。