オスプレイ、脚収容されず 不具合か 嘉手納に着陸


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
脚を出したまま飛行する米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイ=20日、米軍嘉手納基地(読者提供)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイが20日午後3時53分、普天間飛行場からの飛行中に何らかの不具合で米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に着陸した。2機が着陸し、不具合があった1機が40分後に普天間飛行場に戻る様子が確認された。同機は離陸後も機体から脚を出したまま飛行していた。もう1機は北部方面へ行き、訓練に向かったとみられる。

 オスプレイは昨年12月の名護市安部沖での墜落事故後も、8月5日に豪州沖で墜落し、同29日には大分空港に緊急着陸するなど事故や不具合が相次ぎ、飛行の安全性について住民からは懸念の声が上がっている。今回、不具合があった機体は、大分空港に緊急着陸した機体と同じ部隊に所属している。

 目撃者によると、オスプレイは着陸前、北谷町と嘉手納町の海岸線を往復していたという。

 本紙は午後4時すぎ、在沖米海兵隊に嘉手納に着陸した理由を尋ねたが、午後8時現在、回答はない。