新市民会館予算減で可決 市民の理解不足指摘 那覇市補正予算


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新市民会館関連予算を減額した修正案を賛成多数で可決した那覇市議会=25日午前11時、那覇市議会

 那覇市議会(翁長俊英議長)は25日、本会議を開き、2017年度の一般会計補正予算のうち、新文化芸術発信拠点施設(新市民会館)の建設の関連予算678万円を減額する修正案を賛成多数(賛成22、反対16、退席1)で可決した。

 修正案で減額されたのは、新市民会館の建設予定地に隣接する土地取得に向けた土地の再鑑定額87万2千円と物件調査費591万5千円。市文化振興課によると、同区域は新市民会館への出入りを容易にするための拡大予定区域で、新市民会館の本体工事には大きな影響はないとする。

 修正案は、21日の予算決算常任委員会で「市民の理解が十分得られていない」として自民となはの翼f協働が提案し、賛成した。維新・無所属の会も賛成した。久茂地小跡地への建設に賛成する公明と無所属の会も市民への説明が不十分として、修正案に賛成した。ニライと共産の2会派は、計画の遅れで一括交付金が活用できなかった場合に市民負担が増えることなどを指摘し、修正案に反対。仲松寛氏は退席した。

 城間幹子市長は「説明が足りないとの議会のご指摘を受け止めて、(現計画で)市民に理解いただけるよう努力したい」と話し、市民向けの説明会を開く考えを示した。【琉球新報電子版】