オスプレイ、10時間で28回飛行 北部訓練場 集落に70デシベル超6回


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 7月に運用が始まった米軍北部訓練場内のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)N1、H地区におけるオスプレイの飛行実態について沖縄防衛局が7月26日に実施した調査結果が9月25日までに明らかになった。午後1時から11時までの10時間で計28回の離着陸や上空旋回などの飛行が確認された。21分に1回の頻度で飛行が確認されていることになる。騒音レベルが「幹線道路周辺」に相当する70デシベル以上も高江小学校屋上で4回、牛道集落内で2回の計6回記録した。

 調査は沖縄防衛局が1日のみ午後1時から11時まで実施した。オスプレイ2機体制での飛行が最も多く、N1地区へ離着陸したほか、上空旋回や洋上を移動する様子が確認された。最も騒音レベルが高かったのは午後4時すぎにオスプレイとAH1ヘリがN1、H地区上空を旋回するのが確認された時で、高江小学校屋上で72・6デシベルを記録した。

 調査箇所は高江小屋上、高江区牛道集落、車集落、宮城区宮城集落の計4カ所。飛行状況は目視で、騒音は測定器を用いた。

 防衛局は今回の調査結果を受け「引き続き地元への影響を最小限にとどめるよう米軍と緊密に調整していく」としたものの、今後の調査予定については「未定」とした。