解散総選挙「基地問題が最大の争点」/翁長雄志沖縄県知事/ぶら下がり会見/2017年9月28日


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衆議員解散を受けて見解する翁長雄志知事=28日午後1時12分、県議会

「それではコメントを私、申し上げたいと思います。
 本日衆議院が解散をされました。所信表明演説もなく、臨時国会冒頭での解散総選挙は、森友学園・加計学園の問題や、北朝鮮情勢の緊迫化など、国内外に多くの課題が山積するなかで行われるものであり、多くの国民から疑問の声が出ているものと承知をしております。
10月10日からは衆議院議員選挙に突入することになります。全国各地域においては、さまざまな問題が争点になるものと思いますが、沖縄県内の各選挙区においては、県政の重要課題である普天間飛行場の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設などの基地問題が最大の争点になるものと考えております。
立候補者にはその立場、考え方について県民に分かりやすく、明確に説明をして頂く必要があるものと考えております。
また、オール沖縄の理念を掲げ立候補を予定している現職の4氏には、ぜひ頑張って頂きたいと思っております。
以上、私のほうでの冒頭のコメントとさせて頂きます」

 ―沖縄の論戦について、普天間の話、辺野古の話というのもあったかと思うが、一方で、消費税や北朝鮮という話と。少し話題に出ていない。中央の中では。そういったところについてはどういった気持ち。論戦になっていくこと…

 「今回の解散は、いろんな表現がされていますけれどもね、私からしても、不意打ち解散という感じがしておりますし、北朝鮮の問題も大変緊迫化して大変でありますけれども、これはむしろ現政権がしっかりと対応する中からですね、今の1日1日の緊迫するものが考えられるのではないかと、いうふうにも思っておりましたが、むしろそれを早期に解散をして、政治の空白を作ってでも急いで結論を出すと。選挙の結果をですね。そういったような感じが致しております。ですから、再来年の消費税増税も2カ年後のことをですね、決まっていることの内容の、まだ、が、2カ年以前に争点としてやるというのも、何となくちぐはぐな争点作りだったなと、いう感じもしておりますので。大変こういうふうに慌ただしく解散をしてみたものの、見通しは、当初予想したものよりかは厳しく国民の目から見られているのではないかなと、いうふうに思っております」

 ―東京都の小池都知事が希望の党を立ち上げた。こうした知事が国政に関与する仕組みというのは、沖縄知事としてはどう受け止めているか?

 「まあ、自分で考えたことないので、そういったことは分かりませんが、まあ大阪で橋下徹知事ですか、その方が国政に関わったというような状況も見させてもらった中でですね、まあ、無いということではないと思いますが。ただ、知事職も大変な仕事でありますので、これを国政全般みながらということになりますとですね、これは大変なことになろうかと思っております。
 ですから、はやり私からすると、知事を続行するのであれば知事を頑張ってもらいたいと思いますし、国政ということをですね、きっぱりと考えているのであれば、国政に行くべきではないかと。2つ兼ねるというのは、難しいのではないかなあと、個人的には思います」(おわり)