龕供養、盛大に 12年ぶり行事


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12年ぶりに行われた龕甲祭で、威勢よく旗頭を奉納する男性=29日、八重瀬町小城

 【八重瀬】八重瀬町当銘と小城に1833年から伝わる当銘と小城共有の遺体の入ったひつぎを載せて墓まで運んだ「龕(がん)」を供養する「龕甲(がんごう)祭」が29日、町小城の龕屋の前で12年ぶりに行われた。当銘・小城の龕は県指定有形民俗文化財。「龕甲祭」は1833年から旧暦8月10日に死者供養の年忌と同様に行われている年忌祭。今年は6回目の二十五年忌で、次回は8年後の三十三年忌になる。

 両集落の住民らは午前8時15分ごろ、龕屋から龕を出して丁寧に拭き、納めた。午後からはチチャーイ(突き合わせ)し、ドラや太鼓が鳴り響く中、住民らが旗頭や棒術を競い合った。