会見全文

オスプレイ石垣空港緊急着陸「絶対に撤回してもらわないと」/翁長雄志沖縄県知事/ぶら下がり会見/2017年9月29日

オスプレイが新石垣空港に緊急着陸したことを受けて「憤慨に堪えない」と記者団に話す翁長雄志知事=9月29日午後6時46分、県庁

 「(冒頭、文章を読み上げる)本日9月29日16時57分、石垣空港にMV―22オスプレイ1機が緊急着陸 し、16時59分に別の1機も着陸したとの報告を受けております。 新石垣空港の滑走路が一時閉鎖されていましたが、影響や緊急着陸の原因等については情報収集を行っているところです。MV―22オスプレイについては、昨年112月に名護市沖合で、今年8月にはオーストラリア東海岸沖で墜落事故を起こしたほか、今年に入っても緊急着陸を繰り返し、1カ月前にも大分空港で、緊急着陸を行ったばかりです。
こうした事態が繰り返し発生していることに、県民は大きな不安を感じ、米軍の航空機整備のあり方、安全対策等については大きな疑念と不信感を抱かざるを得ません。県としては直ちに米軍、沖縄防衛局に対して抗議を行うともに、原因の究明、実効性のある再発防止策と今後の安全管理の徹底について万全を期すよう強く申し入れます。(文章の読み上げは終了)
 一応、このような形でやっているが、もうすこし私の方から補足を。
 新石垣空港の事務所からのあれで、(午後)5時30分の現在では、JTA(日本トランスオーシャン航空)、RAC(琉球エアコミューター)ですね。073便、東京発石垣着、14時15分に出発し、17時15分に石垣空港に来る予定のものが着陸できず、宮古空港に移動中ということだ。
その他、17時50分現在では、ANA(全日空)の飛行機が16時25分から17時25分の中で着陸する予定だったが、新石垣空港上空を旋回していたが、到着時間からすると30分ぐらい、上空を旋回していたが、着陸ができたという報告がある。一応はそういう形で現時点で分かることだけ報告した。
質問があればお願いします」

 ―相次ぐトラブルの中、県としても議会としても飛行の停止を再三求めてきている中で、またトラブルが起きたことについて所感と、その対応について伺う。

 「オスプレイ配備撤回については、東京要請行動ということで、全ての市町村長、議員の皆さん方等々ご一緒して、抗議したところだ。そのときから大変危険であるからやめてくれと、配備を撤回してくれというような話をしていたが、ご承知の通り、今日が(オスプレイの沖縄配備から)5周年になるが10月1日、初めて沖縄に、そういった要請行動を無視してオスプレイが飛んできた。
 そういった以降、ほんとに一つ一つオーストラリアの件も(名護市)安部地区の件も、大分空港、いろいろ伊江島の空港でも緊急着陸などを繰り返して、今回またこういう形になったということでは、その都度、実に外務省、防衛省、(沖縄)防衛局、(外務省)沖縄大使、おそらくは市町村長、私ども、あるいはまた各政党などを入れると100回200回ではきかないのではないかと思うくらい、原因究明とその報告などを申し入れるが、このような状況が続いている。そういう意味からすると、大変残念で、憤りと、もう本当にどうしようかな、という思いを持ちつつ、これからまた抗議など、まだどのようにやるかは今の時点で決まっていないが、しっかり強く抗議なり、要請なりをしていきたいと思っている」

 ―米軍からの事前通知があって着陸したのか、あるいは事後でも米軍、沖縄防衛局から現時点で、どういいうことで着陸したかという報告はあるのか。

 「いえ、まず16時50分ごろ、県の方には、石垣空港管理事務所から県空港課へ連絡が16時50分にあった。石垣空港管理事務所には米軍の方から、石垣近辺で訓練していたオスプレイの調子が悪くなり、石垣空港へ緊急着陸するかもしれないという情報があったということだ。そして、その報告が県の空港課に連絡がきたものだから、この事態を把握できたということだ」

 ―米軍や沖縄防衛局から連絡は。

 「今のところはない。えっ。(基地対策課長:防衛局から17時20分ごろ、県の基地対策課に)お聞きいただいたように連絡があったということだ。
 まあ、ひとつ、これは聞かれなくても、日にちがそうなっているものだから、(5年前の)10月1日は私は那覇市長をしていて、那覇港湾施設で数日後に開催される大綱挽きの縄の点検をしていた。いわゆる出来具合を、いろいろな関係者と一緒に。そのときに、(オスプレイは)ずーっと沖縄に来るな、来るなと行っておったんですけども。上空をオスプレイが飛んで、那覇港湾施設の上を通り、国際通りを通り、新都心地区を通って普天間に行ったと。大変あの日の衝撃というのは私からするとですね、県民の思いなんかもみんな踏みにじられて、どんなに抗議をしてもあのように粛々と飛んでいくような状況を見ましたので、今日に至るまで私のある意味でショックとですね、それから以降一つ一つ繰り返されることがほんとうに憤慨に堪えないと。こればっかりは絶対に撤回してもらわないといけないな、と、あらためて思っているところだ。以上でごさいます」

 ―ちょうど5年というタイミングで、まあ、あるんですが、この5年間を振り返って日本政府が米軍と沖縄県民とで県民の方を優先してくれたという思いの時はありましたか。

 「基地問題では【聞き取り不明】が起きた時に、ただただ県民に寄り添って物事を処理しているということはありますけども、ある意味ではその言葉だけが沖縄県民に配慮しているのであって、それ以外の県で説明責任含めて私たちが『あ、今回は違ったな』『よかったな』というのを感じさせてもらったのは私の記憶ではないと思っています」

 ―まだ具体的なことは、まだということだが、外務省や防衛局や米軍への抗議は。

 「んー、まあ、明日(9月30日)土曜日になっておりますので、いま説明を受けて調整をあまりまだしないまま、できるだけ早く報告するということでこっちにきましたので、おそらく月曜日(10月2日)になるのかな、とは思っていますけども、これもまた明日(9月30日)連絡取り合いながらやりますが。特に上京したり、そういう場所にはやはり月曜(10月2日)かなと思っておりまして、もどかしいとは思うけどもまた調整したいと思います」

 ―知事としてはやはり上京して直接抗議をしたいと。

 「これも含めて議会中なのでね。まだ特に野党の一般質問がまだ残っているので、少なくとも私は動けない。あとは三役がスピード感を持てば三役が。それでなければちょっと時間がかかれば私が、となる。ただこれからの調整になります」

 ―先ほど知事は政府は言葉だけは寄り添いで配慮している、と。しかし事故原因が明らかにされないまま飛行が再開されたり。日本政府にどう思うか。

 「私は中谷(元)防衛大臣の時から申し上げているが、当事者能力がないんじゃないか、と。日米安保体制、日米地位協定、合同委員会で取り決められたことがことごとく破られても、日本政府としては米軍からの説明はあった、と。ちゃんとまあ原因も分かってしっかりした中で飛ぶらしいと。それを何の根拠もないまま信じてですね、理解している。一番直近でいうと去年の12月に墜落したオスプレイ。あれは6日後に飛んだが、一番最初は政府も怒っていたが、ところがその後に米軍が飛んだことについて『米軍から説明があった』と。防衛省や自衛隊で検討した結果、理解したと、ある意味で『安全だ』という意味だと思うんですが。そして今回、このオーストラリア沖で落ちたとか、この(名護市)安部地区の事後報告で、実はその飛行機は与論島のところで訓練をして、そこで故障して。最初のニコルソンさん(第3海兵遠征軍のローレンス・ニコルソン司令官)の説明はいわゆる東海岸の方でやって、オスプレイがパイロットが大変優秀なもんだから、ほんとうならば普天間の住宅地を通るところ海岸線を通って北に行って、安全な海岸線に墜落。まあ、あちらから言うと不時着をさせたと。と、いう話だったが、しかし今日分かったものだけでも、実は与論島のところでやっていた、と。そして事故はパイロットのミスだったと。僕らには「パイロットに敬意を表しなさい、感謝しなさい」とあのころ言っていたのが、今回はその与論島から帰ってくる時にはパイロットの人的ミスだ、と。で戻るときに普天間の住宅地を避けたのではなくて、海岸線を飛んでいるときに力尽きて落ちた。と、いうことが事後報告書で分かる訳だから、こういうことからすると、これだけ基地を預かって日米安保に貢献している私どもに全く寄り添っていないというものが垣間見えてきますから、私からすると許しがたいことだ。
 しかし、いかんせん地方自治体ですから、知らぬ存ぜぬの態度をされると、私たちはそれ以上のことはできませんので。日米地位協定含めですね、この在り方を日本国民全体で考えていかないと。オスプレイこれからは日本全国で飛ぶといっていますので。こういったことを踏まえて考えてもらいたいですね」(おわり)



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