石原、安次嶺(首里)なぎなた演技6位 えひめ国体第2日


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 【愛媛国体取材班】第72回国民体育大会「2017愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」の第2日は1日、愛媛県内各地で競技を行い、なぎなた少年女子で沖縄が演技と試合で共に6位に入賞した。

 自転車競技では男子4キロチームパーシュートで成海大地・重満丈、伊藤颯馬、平安山良希が4分32秒985と県記録を更新。順位は予選23位だった。テニスは1回戦が行われ成年男子、少年女子が2回戦へ駒を進めた。成年女子と少年男子は敗れた。

 カヌーの少年男子スプリントカヤックシングル500メートルの山田義人と、同カナディアンシングル500メートルの宮國志匠が準決勝に進出した。バスケットボールは成年女子が富山に69-89で敗れ、少年女子も61-77で奈良に敗北した。

 卓球の成年女子1次リーグFグループの沖縄は1-3で北海道に敗れて2敗目。2回戦に臨んだ少年男子は東京に0-3で完敗した。

 フェンシングの成年男子フルーレ1回戦第11プールの沖縄は3戦3敗で2回戦進出を逃した。ライフル射撃は成年男子10メートルエアライフル立射(60発)に出場した渡名喜尚斗は591・2点の36位だった。

◇役割変え 動きピタリ

なぎなた少年演技競技 気合の入った打ち込みをする安次嶺心(左)と石原かのん=1日、愛媛県の松山市総合コミュニティセンター体育館(屋嘉部長将撮影)

 昨年夏の全国高校総体のなぎなた試合団体で、優勝メンバーの一員だった石原かのんと安次嶺心(首里2年)。大舞台を経験した2人は、仕掛けと応じの役割を変える作戦がピタリとはまり、少年女子演技で6位に入賞した。演技で勝ち上がることが少なかっただけに、自信になった様子。「目標のベスト8を超えられて良かった」と満足そうな笑顔が広がった。

 敗戦での手応えが2人を6位に導いた。動きに硬さがある中で勝ち上がるも、迎えた準々決勝は開催県の愛媛とぶつかった。大城エリカ監督から受けたアドバイスの「仕掛けの打ち切り、応じの発声、そして呼吸を合わせること」を意識。硬さの取れた内容に石原は「ベストの演技ができた」。惜しくも敗退したが、良いリズムを切らすことなく、その後の順位決定戦で6位を勝ち取った。

 7月の県高校総体までは石原が応じ、安次嶺が仕掛けを担っていたが、国体に向けた練習の中で役割を変更。それぞれがあまり経験のない役割だったが、「基本をしっかり取り入れられた」(大城監督)動きになり、演技の流れが良くなり、まとまりも生まれた。大城監督は「2年生で国体の舞台ですごくよく頑張った」と2人をたたえた。

 結果には満足するが、切っ先のせめぎ合いで生まれる緊張感や危機感、迫力が欠けていたのも事実。石原と安次嶺は「改善できる点はあるが力はついてきた。次はもっと上の景色を見たい」と既に次の大会へ視線を向けた。(屋嘉部長将)

<きょうの県勢>
◆自転車競技 成年少年男子ポイントレース予選ほか
◆なぎなた 成年女子演技・試合競技
◆ボウリング 個人予選後半・決勝、団体予選前半
◆カヌー 少年男子カヤックシングル500メートル準決勝、同カナディアンシングル500メートル準決勝
◆剣道 成年男子2回戦から
◆山岳 リード成年男子予選
◆卓球 成年女子1次リーグFグループ予選最終戦
◆テニス 成年男子、少年女子2回戦、
◆ライフル 成年女子10メートル、エアライフル立射ほか
◆クレー射撃 成年トラップ団体第2ラウンドほか
◆セーリング 成年男子420級ほか