田口さん(今帰仁中)荒木君(緑風学園)世界一 スタンドアップパドルボード 米大会、年齢別で快挙


この記事を書いた人 大森 茂夫
優勝メダルと盾を持ち優勝報告をする(右から)田口頼さん、荒木珠里君=4日、那覇空港

 水上のボードに立ったままパドルをこいで楽しむマリンスポーツ、スタンドアップパドルボード(SUP)の世界大会「パシフィック・パドル・ゲーム(PPG)」が9月30日、10月1日(日本時間10月1、2日)に米カリフォルニア州で開かれ、今帰仁中学校2年の田口頼(らい)さん(14)と名護市立緑風学園5年の荒木珠里(しゅり)君(11)が年齢別クラスでそれぞれ優勝した。4日、那覇空港に到着した2人は大会のメダルを首から下げ「初優勝できた。うれしい」と喜びを語った。

 「PPG」はSUPの世界大会で最大規模と知名度を誇る。田口さんは12~14歳男子クラスの部に出場した。約2キロのコースでターンの正確さや速さを競うテクニカル部門で1位、10キロの距離をこいだタイムで競うロングディスタンス部門で2位となり、総合成績で優勝を勝ち取った。荒木君は9歳~11歳男子クラスに出場。テクニカル部門とロングディスタンスの両部門1位となり、総合優勝を勝ち取った。

 昨年3位だった田口さんは「勝つことだけを考えてこいだ。優勝できてうれしい」と声を弾ませた。次回の目標については「17歳以下が出場するジュニアプロ部門での優勝」を挙げた。

 3回目の挑戦で優勝した荒木君は「絶対に1位になりたいと思っていた」と笑顔を見せた。今後の目標には「来年の夏に、60キロの距離をこぐタイムで競うモロカイ海峡横断レース(ハワイ)に出場したい」と語った。

 田口さんの母・彩香(さやか)さん(40)は「優勝するという目標を掲げ有言実行した。誇らしい気持ち」と喜んだ。荒木君の父・汰久治(たくじ)さん(43)は「日頃の練習を見て、手応えを感じた。実力を出し切れて良かった」と語った。