被覆ブロック製造進む 護岸用、1万個超必要か 辺野古


この記事を書いた人 大森 茂夫
基地内で製造される護岸建設工事用の被覆ブロック=5日午後、名護市のキャンプ・シュワブ(小型無人機で撮影)

 【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、名護市の米軍キャンプ・シュワブ内で5日、被覆ブロックが64個製造されているのが小型無人機による取材で分かった。シュワブ内の被覆ブロックの製造は9月25日に初めて確認された。その時点で8個造られていた。5日午後2時の時点では56個製造されていた。

 被覆ブロックは埋めて立て予定地の護岸建設に使われる。平和市民連絡会の北上田毅さんは「沖縄防衛局の資料によると、被覆ブロックはK9護岸で2894個、辺野古側の護岸工事で1万6283個が必要だ。全体の量から見れば全然足りない」と説明。「作業スペースも限られているので、短期間で新基地建設工事が急激に進む可能性はほとんどない」と話した。

 沿岸部では「K1護岸」と「N5護岸」建設などに使う資材の搬入用道路の設置に向けた作業が続いた。 一方、新基地建設に反対する市民らは抗議船2隻とカヌー10艇で抗議した。シュワブゲート前では新基地建設に反対する市民ら約50人が座り込んだ。