“安定”捨てて女優へ ドラマ「琉神マブヤー・アライズ」ヒロイン・徳原ありさインタビュー


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 7日から琉球放送で始まる特撮ドラマ「琉神マブヤーARISE(アライズ)」。マブヤーとガナシーを引っ張るしっかり者として登場する凰神カナミーの目取真エマ役に沖縄県那覇市出身のモデル・徳原ありさが出演している。エマとの共通点は「負けん気が強いこと」と語る徳原に話を聞いた。

ドラマへの思いを語る徳原ありさ=那覇市天久の琉球新報本社

 ―琉球大在学中にモデルを始め、沖縄県内外の雑誌、CMなどで活躍してきたが、女優の仕事は初めてだ。

 「中学生の頃から見ていたマブヤーシリーズに私が! と驚いた。小中学生の頃、地元の劇団で演劇をやっていた。幼い頃から演技が大好きだけど、女優は夢のまた夢だった。大学生になってモデル活動を始めたが、両親は否定的だったので、私は大学に行き就職して結婚という人生が当たり前だと思っていた」

 ―芸能界という道に進んだのはなぜ?

 「県内の企業から内定を頂き、入社前の研修も終えていた大学4年の2月。『これが最後』と思って受けたCMのオーディションに合格した。就職という安定した道を選ぶのか、芸能界という不安定な道を選ぶのかとても心が揺らいだ。でもその時、私が断って別の人がそのCMに出ているのを見たら一生後悔するだろうと思った。親には『卒業旅行に行く』とうそをついて東京に行き撮影した。終わってから話すと親は『好きにしろ』と。それで就職をやめて、演技の勉強をするために上京した」

 ―今回のシリーズの見どころは。

 「新しいシリーズに生まれ変わるので、見る方の反応が楽しみ。ヒーローは県庁職員という設定で、県内各地を回って地域の文化、習慣をピックアップしてマブイストーンを守っていく。その地域の人々が地域の魅力を再発見してくれればうれしい」(聞き手 玉城江梨子)

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 とくはら・ありさ 1993年生まれ。那覇市出身。琉球大学在学中に県内のフリーペーパーの表紙を飾ったのをきっかけにモデル活動をスタート。琉球新報「知りたガール」、サントリー「グリーンダカラ」などのCM、テレビ番組で活躍。