沖縄自動車道の利用者8・9億 全線開通から30年


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 NEXCO西日本(大阪市、石塚由成社長)は沖縄自動車道の全線開通が10月で30周年を迎えるに当たり、利用実績を発表した。開通1年後の1988年の利用者数1千万人と比べ、2016年の利用者数は5千万人と5倍に増加。全線開通後の累計利用者数は8億9千万人に達した。年間延べ走行距離数は、この30年で4・4倍の増加となった。

 一般道路の年間延べ走行距離数の伸び2・2倍と比べると、沖縄自動車道は約2倍高い。NEXCO西日本は、観光地の広域化で北部地域への観光客が増加したことが利用増の背景にあると分析している。

 県の04年調査によると、観光客の約6割がレンタカーを利用し、うち約7割が沖縄自動車道を走行している。

 沖縄自動車道は、1975年5月に石川IC―許田IC間で初開通。87年10月に那覇ICまでつながり、全線が開通した。

 NEXCO西日本は開通30周年を記念して各種イベントを開催する。10月は伊芸サービスエリア(SA)と中城SAで千円以上の買い物で商品券が当たるくじ引きが実施される。10日から12月11日までは、NEXCO西日本の特設サイトではクイズ回答者に抽選で大阪旅行などの商品が当たるキャンペーンも行う。