島田叡氏思い、献花・献奏 スーパーキッズオーケストラ、兵庫と沖縄のつながり学ぶ


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
「G線上のアリア」などを献奏する「スーパーキッズオーケストラ」のメンバー=9日午後、糸満市摩文仁の平和祈念堂

 【糸満】全国オーディションで集められた小学生から高校生までの弦楽器による演奏家集団「スーパーキッズオーケストラ(SKO)」の25人が9日、糸満市の平和祈念公園に「島守の塔」を訪れ献花した。SKOは兵庫県立芸術文化センターを拠点に活動している。沖縄戦時の元沖縄県知事・島田叡(あきら)氏が兵庫県神戸市出身であることから、塔を参拝した。メンバーは「兵庫に帰ったら島田さんのことを伝えたい」などと話し、平和祈念堂では7人がバッハの「G線上のアリア」など3曲を献奏した。

島田叡(あきら)氏が刻銘されている「島守の塔」に献花するスーパーキッズオーケストラ」のメンバー=9日午後、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 SKOメンバーのほとんどは、今回の来沖をきっかけに島田氏の存在を知ったという。「島守の塔」の前で、島田叡氏事跡顕彰期成会会長の嘉数昇明さんから島田さんについての話を聞いて学んだ。
 島田氏と同じ神戸市出身の田村咲葉さん(13)は「兵庫に、島田さんという勇気ある人がいることを知れてよかった。帰ったら友人と家族に話したい」と語った。【琉球新報社電子版】