八重山商工上位を独占 スターリングテクノラリー


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スピードクラスと宙返りクラスで優勝した八重山商工の生徒たち=6日、那覇市の沖縄工業高校

 気体が膨張、収縮する仕組みを利用したスターリングエンジンを載せた車で規定のコースの周回数や早さを競う「第10回スターリングテクノラリー」(主催・沖縄県工業教育研究会機会部会)が5、6の両日、那覇市の沖縄工業高校で開かれ、8校113人の生徒が参加した。八重山商工高校が宙返りとスピードの2クラスで上位を独占した。上位2校は11月に埼玉県で開かれる全国大会に出場する。

 競技は、幅約10センチで長さは約30センチ程度の車で一周8・8メートルの周回速度を競うスピードクラスと二つのループを含む走路の周回数を競う宙返りクラスがある。宙返りクラスでは前年度の記録38周を大幅に超えた422周で、「1JZ」(八重山商工機械電気科)が優勝した。製作者の大濱波輝さん(18)は「こんなに回るとは思わなかった」と驚いた。金城敬済さん(17)は「全国では460回という記録がある。それを目指して頑張りたい」と語った。

 スピードクラスで優勝した「ハメハメハー2nd」(同科)を製作した古我知海光(みひろ)さん(18)は「緊張したが、初挑戦で優勝できてうれしい」と喜んだ。金城嵩さん(同)は「全国ではさらに記録を縮められるよう頑張りたい」と話した。