延期3市村の開票終了 投票箱ヘリ移送 うるま、南城、座間味


この記事を書いた人 大森 茂夫
台風の影響で1日遅れての開票となったうるま市=23日午後1時、うるま市石川体育館

 台風21号の影響で第48回衆院選の離島の投票箱が開票所に届かず、開票が異例の延期となった沖縄県のうるま市、南城市、座間味村の3市村では23日午後、大きな混乱もなく全ての開票を終えた。台風の影響で22日までに開票所に届かなかった投票箱は、全て自衛隊ヘリコプターによって23日午前までに各選挙管理委員会に移送された。

 うるま市選挙管理委員会は23日午前、急きょ市職員に開票作業の応援を呼び掛けた。従来の開票作業には職員120人を配置予定だったが、開票作業が行われた市石川体育館には150人超の職員が集まり、黙々と開票作業を進めた。市選管の親田辰美事務局長は「(開票は)特に問題もなくスムーズに終わった」と、ほっとした様子で答えた。作業は午後5時すぎに終了した。

 久高島の投票箱が届けられた南城市中央公民館では、市職員ら約90人が開票作業に当たった。多くの報道陣が詰め掛けた一方で、市民の姿は少なかった。開票は円滑に進み、大きな混乱はなかった。南城市選管の吉田哲雄事務局長は「やっと開票することができて、ほっとした」と話した。

 座間味村でも23日、阿嘉島・慶留間島から投票箱が村役場に移送され、混乱もなく開票を終えた。