<スゴ技磨いてます 17・18日 高校産業教育フェア>上/ファッションショー/那覇工業・宮古工業


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ファッションショーで着る衣装を見せる那覇工業高校3年の金城彩花さん(左端)と平良優芽さん(左から2人目)ら=1日、那覇工業高校

◆磨いた感性の集大成

 今年で21回を数える県産業教育フェアで、初回から続く「高校生ファッションショー」はメーンイベントの一つだ。那覇工業高校服飾デザイン科と宮古工業高校生活情報科の総勢74人の生徒が出演して、丹精込めて縫い上げた作品を披露する。

 那覇工業高校は1~3年生の66人が110着の衣装を披露する。生徒らは授業の一環で約半年間、衣装の制作に取り組んできた。和服を制作した、3年生でショーの実行委員長の金城彩花さんは、自分のイメージに合った色や柄の生地を探すのが大変だといい「生地を探すために呉服店を何店舗も駆け巡った」と振り返る。

 服のデザインの着想は、街中や普段の生活の中でアンテナを張り巡らして得ているという。ショーにドレスで出演する3年生の平良優芽さんは「好きなアーティストが着ている服や、アニメなどを参考にしたり、アレンジしたりしている」と話す。

 衣装は9月までに完成しており、現在、同高の生徒らはショーでのランウェイの歩き方や衣装の見せ方をプロの指導者を招いて学んだり、ショーで流す音楽の選曲や編曲をしたりと、準備に余念がない。

 音楽担当のグループは、モデルとして出演する生徒を交えて選曲を進めている。3年生の銘苅優香さんは「メルヘンやロック、クールビューティーなど服の雰囲気に合った曲を選んでいる」と語った。

 那覇工高服飾デザイン科の生徒にとって、ショーは学校での取り組みを披露する集大成の場だ。金城さんは「一生懸命作品を作った成果を披露したい。3年間の成長も示したい」と意気込んだ。平良さんは「中学生にも服飾コースでどういう勉強をしているのか知ってほしい」と呼び掛けた。

 ファッションショーではここ数年、那覇工高のみが出演していたが、今年から宮古工高生活情報科が参加する。生徒8人が浴衣や甚平、ドレスなどを披露する。

 高校生ファッションショーは17日午後2時10分と、18日午後0時20分から、浦添市民体育館2階特設ステージである。(塚崎昇平)

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 専門高校の生徒らが日頃の取り組みの成果を披露する「県産業教育フェア」が17、18日に浦添市民体育館で開かれる。開催に先立ち「衣」「食」「住」のテーマに沿ってフェアに向けた高校生らの取り組みを紹介する。