琉球忍者、豪州に参上 読谷の4人、「日本祭り」へ


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ずばぬけた跳躍力を見せる琉球忍者の當山遼さん(右)と知花輝さん=10日、県庁

 知る人ぞ知る「琉球忍者」が読谷村にいる。12人の若者で組織し、空手と古武術を織り交ぜたショーで外国人観光客らを魅了している。そんな彼らは近々、読谷村からドロンと消え、豪州シドニーに出現する。12月9日の「シドニー日本祭り」に出演するためだ。忍者2人が10日、県庁で意気込みを語った。

 装束、手袋、マスク…。忍者2人は全身を黒で包み、忍び足で姿を見せた。マスクと鉢巻きの間から鋭い眼光がのぞく。「琉球忍者」は創作で、昨年4月に結成した。読谷村の娯楽施設「レキオスシアター」で週末、約25分の忍者ショーを披露している。
 昨年11月に台湾、今年2月はタイのイベントに出演した。立ち見が出るほど好評だったという。シドニー日本祭りは、毎年3~4万人が訪れる人気イベント。今年は日本から約30組が出場予定で、琉球忍者は2回舞台に上がる。
 「くノ一」1人を含む4人で演舞する。そのうち、バック転などアクロバティックな動きが得意な知花輝(ひかる)さん(20)=読谷村=は「祭りを盛り上げて、沖縄を知ってもらう」。沖縄国際大3年の當山遼さん(20)=宜野湾市=は「豪州で話題になって、県内でも注目を集めたい」と話した。
 「忍術より体術」と語る2人。本番に向け、トレーニングを重ねている。