【北部】国内最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ2017」(主催・NPO法人ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合、日本自転車競技連盟)のレース部門は12日、名護市の21世紀の森屋内運動場前などを発着点に行い、男子チャンピオンロードレース210キロで佐野淳哉(マトリックスパワータグ)が5時間28分48秒で初の栄冠を手にした。沖縄県勢は37位の當原隼人(チームおきなわ)が最高位で、前回大会3位だった内間康平(ニッポ・ヴィーニファンティーニ)は40位だった。
女子国際レース100キロはエレン・ヴァン・ダイク(オランダ)が3時間10分57秒で優勝した。ジュニア国際レース140キロは細田悠太(鹿児島)が4時間6分で優勝した。
チャンピオンレースは残り1キロを切っても、20数人が競り合い、1位~19位までが5時間28分台で並ぶ大混戦となった。佐野は残り約500メートル地点で集団から抜け出し、勝負を決めた。ゴールの瞬間、何度も右手を突き上げ喜びを爆発させた王者。「選手生活は10年以上になる。これまで上位に入れても勝てなかった。(優勝して)本当にうれしい」と話した。同レースの山岳賞は普久原奨(チームおきなわ)が獲得した。
女子は1位のエレンと2位の與那嶺恵理(茨城)が0・04秒差という大接戦となった。
40位だった内間は「2週間前に体調を崩してしまった。事前に準備はしたが、リズムを戻すことはできなかった」と悔しがった。