「にらいかないⅡ」就航 琉球海運 物流増へ、積載力向上


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇―大阪―東京航路に就航する琉球海運の新造船「にらいかないⅡ」

 琉球海運(那覇市、宮城茂社長)が連続建造を進めてきたうちの2隻目となる貨物船「にらいかないⅡ」(1万1687トン)の内覧会が13日、那覇港新港ふ頭であった。14日から「那覇―大阪―東京航路」を週1便で定期就航する。沖縄県経済の拡大に伴う海運物流の増大を見据え、8月に就航した「しゅれいⅡ」と共に最新鋭船2隻で京阪航路を運航する体制が整い、貨物積載能力は1・5~1・6倍に向上した。

沖縄航路で最大となるRORO船を案内した琉球海運の「にらいかないⅡ」内覧会=13日、那覇港新港ふ頭

 にらいかない2は大型車両が自走で乗り込めるロールオン・ロールオフ(RORO)型の貨物船で、全長182メートル、幅26メートルと沖縄航路で最大のRORO船となっている。しゅれい2は1万1687トン、全長182メートル、幅26メートル。1997年建造の「にらいかない」(5724トン)、2000年建造の「しゅれい」(6562トン)の代替船として1万トン級2隻を連続で新造した。

 内覧会に続いて那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで就航祝賀会を開き、宮城社長は「環境問題に配慮した低燃費型主機関の採用など徹底した省力化設備を備える。積載能力も大幅に拡大し、多様な物流ニーズに応える基盤ができた」と述べた。