辺野古初めて海上搬入を開始 陸上からも同時に資材搬入 奥港から台船で石材を搬送


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K9護岸の先端部に着岸した台船から、重機で積み直した石材を護岸に搬入するトラック=14日午前11時18分、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は14日午前、初めて海上から石材を搬入した。米軍キャンプ・シュワブのゲートからも工事車両32台が基地内に資材を運び込んだ。

 今回初めて陸上と海上で同時に資材搬入が行われた。大量輸送で工事を加速させたい狙いがある。

台船から米軍キャンプ・シュワブ内へ石材を運ぶトラック=14日午前11時14分、名護市の米軍キャンプ・シュワブ内

 雨が降る中、大浦湾に姿を現した台船が午前9時半ごろ、辺野古崎北側にあるK9護岸の先端部にロープで係留された。午前10時半ごろに接岸した。船上に積んだ砕石を重機でトラックに載せ替え、陸上部に搬入した。

海上搬送した石材をK9護岸に下ろすための作業を行う台船のクレーンや重機=14日午前11時13分、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 運び込んだ砕石は辺野古崎南西側のK1護岸とN5護岸を造成する工事に投入する。

 海上では基地に反対する市民が抗議の声を上げた。【琉球新報電子版】