水陸機動団配備明言せず 防衛相、共同使用は推進方針


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小野寺五典防衛相

 【東京】小野寺五典防衛相は17日の閣議後会見で、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が陸上自衛隊が新編する「日本版海兵隊」の水陸機動団が県内に配備されるとの認識を示したことに対し「長崎県に2個連隊を新編することは決まっているが、3個連隊目を設置するかは決まっていない」と述べるにとどめた。

 ニコルソン氏はキャンプ・ハンセンやシュワブを共同使用することを想定した。小野寺氏は在沖米軍基地の共同使用については「キャンプ・シュワブとは限らず、全体としての共同使用は必要だ」と共同使用を進めるべきだと主張した。

 どの施設を共同使用すべきかは明言しなかった。

 日米両政府は8月、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の共同発表で、南西諸島を含めた自衛隊の態勢を強化するため、基地の共同使用促進を再確認している。【琉球新報電子版】