小野寺防衛相「共同使用は必要」 水陸機動団、沖縄配備には触れず


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 【東京】小野寺五典防衛相は17日の閣議後会見で、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が陸上自衛隊に新編される「日本版海兵隊」水陸機動団が在沖米軍基地に配備されるとの認識を示したことに対し、現時点では長崎県の2個連隊新編のみが決まっているとの主張を重ねた。また米軍キャンプ・シュワブやハンセンでの日米共同使用が想定されているが「キャンプ・シュワブとは限らず、全体としての共同使用は必要だ」と推進する方針を示した。

 防衛省は来年3月、水陸機動団を約2100人体制で新編し、長崎県の相浦駐屯地に2個連隊を配備する。計画では約3千人、3個連隊を新設する予定で、残る1個連隊の配備先として沖縄が検討されている。

 水陸機動団は離島奪還作戦を担う。小野寺氏は会見で沖縄配備の有効性を繰り返し問われたが「まずは相浦の水陸機動団を有用なものにしていくのが初めの目標だ」と述べるにとどめた。

 沖縄県が大規模な施設建設で適用される県環境影響評価条例を改正する方針を固めていることを巡っては、影響が指摘される辺野古新基地建設や先島での自衛隊配備を計画通り進める考えを示した。