米軍外出制限、すでに緩和 飲酒死亡事故3日後、感謝祭前に


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事故の目撃者とみられる人の証言を受けながら実況見分をする沖縄県警の捜査員=24日、那覇市(新里圭蔵撮影)

 在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は24日までに、米海兵隊員が公務外に公用車を飲酒運転し死亡事故を起こした件を受け、在沖米軍に発していた外出禁止令を緩和した。基地と住居の移動を除き、全面禁止だった外出禁止時間を、午前0時から午前5時までに縮小し日中は外出可能とした。事故から3日後の22日午後4時半から緩和した。アルコールの購入、飲酒は引き続き基地内外で禁止している。

 緩和指示はニコルソン氏のメッセージとして22日付でホームページやフェイスブックで公表した。メッセージの最後には「安全で幸せな感謝祭を」と締めくくっており、23日の感謝祭を前に緩和したと受け止められかねない。

 四軍調整官のメッセージは「沖縄の全兵士に対し、沖縄本島全域での基地外での自由は、午前5時から深夜0時まで認められる。さらなる指示があるまでは、基地内外でアルコールの購入、消費は禁ずる」と指示した。

 その上で「祝日の期間は、われわれはなぜ家庭や家族から遠く離れた日本にいるのかを考える時間に充ててほしい」と呼び掛けた。