八重山商工 大活躍 スターリング・ラリー全国大会


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スターリングテクノラリー全国大会で上位に輝いた八重山商工高校エネルギー研究部と電気部のメンバー=21日、同校

 【石垣】外部から熱を与えることによる気体の膨張・収縮を利用して動力を得るスターリングエンジンを載せた車の性能を競う第21回スターリングテクノラリー全国大会がこのほど埼玉県で行われ、八重山商工高校(石垣市)のエネルギー研究部と電気部の合同チームが、1周8・8メートルコースの速度を競うMクラスで上位を独占した。コース上の垂直ループの宙返り回数を競うMAクラスでも、2位と4位を獲得した。

 大会は大学生や一般も参加対象で、八重山商工からは3年生8人が出場した。全国大会で同校が1位を獲得するのは2009年以来で、Mクラスでは3台ともこれまでの大会最速タイムを上回った。

 Mクラスには全国から87台が出場し、大濱波輝さん(18)と金城敬済さん(17)の製作した「aiko」が1・007秒のタイムで優勝した。気体が圧縮する空間を広げるなどして、スピードアップを達成した。金城さんは「1・00秒を大会の目標にしていたので、タイムには満足している。技術面だけでなく、目標に向かい頑張れたことはこれからも生かせると思う」と話した。

 古我知海光(みひろ)さん(18)と金城嵩(しゅう)さん(18)が製作した「ハメハメハー2nd」が2位、「カブトムシ」が3位となった。

 47台が出場したMAクラスでは、高木輝さん(17)と仲新城光騎さん(17)の「マキシマ」が2位、林洸馬さん(18)と仲間勇一朗さん(18)の「ムッシュひまわり沖縄」が4位に入った。高木さんは「練習と違ってあまり記録は伸びなかったが、結果はとてもうれしい」と語った。