落下物、復帰後67件 65年には読谷で女児圧死


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 沖縄県基地対策課によると、沖縄の日本復帰後から今年11月末までに発生した米軍機からの落下物は67件で、今回の緑ヶ丘保育園の落下物が米軍機のものだと特定されれば68件目となる。内訳は、固定翼機による部品落下が44件、ヘリコプターなどによる部品等落下が23件となっている。

 県はこのうち落下物が民間地へ落下しているケースについて「何件かは把握していないが、(部品の落下場所は)海上や基地内などが多く、民間地は多くはない」としている。

 米軍機による部品落下は今年に入り少なくとも2件発生している。直近では11月30日、米空軍嘉手納基地に暫定配備されている最新鋭ステルス戦闘機F35Aが、飛行訓練中に約450グラムのアクセスパネルを海上に落下させた。2015年1月には、普天飛行場所属のAH1攻撃ヘリがミサイル発射装置やミサイル格納容器など計200キロの部品を落下させた事故もあった。

 民間地で被害が出たケースでは、1965年に読谷村で発生した女児の圧死事故がある。同年6月11日、村親志の民家付近に、旧読谷飛行場で行われていた訓練で投下された重さ2トンのトレーラーが落下。小学校5年生の女児=当時(11)=が下敷きになって死亡した。