沖縄と中国、企業連携で覚書締結 経済交流促進へ


この記事を書いた人 大森 茂夫
経済連携に関する覚書を結んだ各社の代表ら=9日、読谷村の沖縄残波岬ロイヤルホテル

 日中の経済交流促進を目指し、ビンコウHD(那覇市、方徳輝社長)や広告会社の日盛国際(同、耿榕社長)、旅行業の華成(那覇市)は9日、中国企業と経済連携の覚書(MOU)を締結した。同日、沖縄県読谷村の沖縄残波岬ロイヤルホテルで調印式があり、双方の経済活性化に期待を込めた。

 協定は上海に拠点を持つ中国のベンチャー企業経営者ら100人でつくる「資本奇跡同窓連合会」(MCA)が沖縄で初めて開いた年次総会の一環で行われた。

 ビンコウHDはシルクロード国民ブランド管理有限公司、上海茶叶行業協会と協定を結んだ。ビンコウHDは近く那覇市内に本格派の中国茶館を開店する予定で、協定を機に国内で中国のお茶文化を紹介するための情報交換を進める。

 日盛国際はシルクロード国民ブランド管理有限公司と協定を結んだ。シルクロード側が展開する中国のブランド製品の日本国内での展開を広報活動面でサポートしていく。

 華成はシルクロード国民ブランド、上海行由旅游咨詢有限公司と連携し、中国人訪日客の拡大へ取り組みを進める。

 ビンコウHD代表で、MCAの事務局長も担当した方徳輝・琉球経済戦略会理事長は「沖縄と中国の交流は進んでいるが、企業同士が協定を結ぶことで、企業同士がより経済交流を進める環境ができた。交流の成果を具体化していきたい」と語った。