学生の起業家精神を養う「リュウキュウフロッグス」のメンバーによる成果発表会「リープデー」が17日、西原町のさわふじ未来ホールで開かれた。中学1年から大学3年生までフロッグス9期生の7人が社会課題を解決すべく考案した3サービスを披露したほか、イノベーション(技術革新)を起こす起業家を育む方策を話し合うパネル討論もあり、活発な意見が交わされた。
9期生の7人は子どもと打ち解けられない父親に向け、匿名で子どもにプレゼントを贈ることができるアプリや、「大宇宙旅行時代」を見据え、宇宙に展望レストランを開業できるよう宇宙食を自動販売機で売り、資金確保や宇宙への関心を高めていく事業構想などを紹介した。
車いす利用者の目線から商業施設の使いやすさなどを評価する口コミサイトなどの提案もあり、ゲストから高い注目を集めた。
「起業家育成の課題と未来」をテーマとしたセッションでは、リバネスの井上浄副社長と、ユーグレナ取締役でファンドを運営する永田暁彦氏、経済産業省の浅野大介・政策審議室企画官が登壇した。永田氏は地方でイノベーティブな起業家を育むため起業に成功した「スーパーヒーロー」をつくることを提起した。
浅野氏は「人によって興味を持つ切り口は全く違う。(人が動こうと思う)偶然の入り口を探し当てる機会をもっと増やさないといけない」と強調した。
井上氏は起業を目指す人の周囲に対し「頑張ってね、というのは簡単だが、サポートする勇気が必要だ。心の底から絶対サポートする、と言えることが大事だ」と訴えた。