読谷イチゴ、日立生産 「ベリームーン」村内販売


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赤々と実った読谷村産イチゴの「ベリームーン」

 【読谷】日立製作所グループで初めて農業分野に参入する日立トリプルウィン(宇都宮啓三社長、東京都)は22日、読谷村地域振興センターで村産イチゴの販売開始と、イチゴの名称が「Berry Moon(ベリームーン)」に決まったことを発表した。ベリームーンは香りの高さや爽やかな甘さが特徴で、読谷ファーマーズマーケット「ゆんた市場」で、年内は100グラム300円で販売する。年明け以降の価格については、市場動向を見て判断する。

 ベリームーンは期間限定で、村のふるさと納税の返礼品になっている。ベリームーンは夏至の頃に現れる赤い満月「ストロベリームーン」になぞらえて名付けた。

 日立トリプルウィンは職員2人を村内に派遣し、3月から3棟のビニールハウスで信州大学が開発した暑さに強い品種の「信大bs8―9」の生産に取り組んだ。収穫時期は12~6月までで、村内のホテルや飲食業者でも利用してもらう。今年の生産量は3トンを見込んでおり、2019年には4・5トンの収穫を目指している。今後はアジアへの輸出やイチゴ狩り体験なども計画している。

 宇都宮社長は「安定生産や6次産業を確立して、さらに貢献していきたい」とあいさつした。