琉球文化、英国で発信 宮殿で琉装披露 日本文化学


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2018年6月に英国バッキンガム宮殿内で開催される英日文化交流の催しに参加することが決まった日本文化学の蓮美明子さん(右)と、陶芸家の則松金蔵さん(蓮美明子さん提供)

 琉装や琉球の伝統文化を県内外に広く発信する活動をしている日本文化学(蓮美明子代表)が、活動の後援者である福岡県出身の陶芸家・則松金蔵さん(71)と共に、2018年6月に英国バッキンガム宮殿内で開かれる英日文化交流の催しに参加する。23日までに決まった。

 詳細は未定だが、則松氏の作品に日本文化学の一員である山内光子さん(71)がデザインした紅型文様をあしらった茶器でお茶を出す予定。琉装に身を包んだ人たちがお茶を運ぶ。
 英国で開かれる英日文化交流は、一般財団法人四條司家文化事業財団の設立記念行事として開催される。日本の伝統文化の披露や、日本料理の晩さん会などを計画している。英国での催しの招待を受けた則松さんが、日本文化学に声を掛けたことがきっかけで、琉装など伝統文化を披露することになった。
 則松さんは1972年、初めて沖縄で個展を開き、好評を得た。現在は宮家に多くの作品を奉納している。則松さんは「沖縄には初個展から世話になっている。恩返しがしたいと常々思っていた。英国での交流を通して、世界に沖縄の文化を発信する道筋を引きたい」と語った。
 日本文化学の蓮美代表は「琉装などの文化を、県外だけでなく世界の人たちと共有したい」と話し、意欲を見せた。(嘉数陽)