沖縄県那覇市の首里城で24日午後、同県国頭村辺戸の「若水」を献上する伝統行事「美御水(ヌービー)の奉納祭」が行われた。王府の役人にふんした男性が、首里城正殿裏で待ち構えていた高級女神官の阿母志良礼(あむしられ)役の女性に若水を献上し、来る年の平和と県民の健康長寿を祈った。
行事は那覇市の首里当蔵町自治会が主催した。
美御水を阿母志良礼に献上する役人役を務めた当蔵町自治会の桃原良光副会長は「厳かな気持ちで臨み、役目を果たすことができた。自治会でも若者の参加者を増やし、伝統行事を継承していきたい」と語った。
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