おめでとう元日ベイビー 希望の芽 笑顔と共に


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 元日の1日、県内各地で元気な赤ちゃんが誕生し、家族に笑顔をもたらした。

 那覇市金城のセントペアレント石間では午前1時29分、金城美咲さん(26)=豊見城市出身=と韓国人のイ・サンヒャンさん(29)夫妻に長男の汐(しほ)ちゃんが誕生した。「しほ」という響きは、日本語でも韓国語でも通じることから、この名前に決めた。

 夫妻の願いは、日韓関係が良好であること。「両国について理解し、懸け橋になるような子に育ってほしい」と期待を話した。

 美咲さんは4年前、韓国留学中にイさんに出会い、韓国語を学ぶ中で愛を深めた。遠距離恋愛を経て、昨年4月1日に結婚。現在は韓国・ソウル市に住んでいる。イさんは同日、韓国から駆け付け、汐ちゃんの誕生を共に喜んだ。

 那覇市泊の糸数病院では、押尾渓介さん(32)・利奈さん(29)=那覇市出身=夫妻に午前7時3分、長女のあかりちゃんが誕生した。予定日は1月8日だったが、12月31日明け方に陣痛が始まり、利奈さんは丸1日以上の痛みに耐え、無事出産した。

 「あかり」という名前は事前に決めていたが、渓介さんは「元旦の初日の出の時間帯に生まれ、ぴったりの名前。みんなを照らしてくれるような明るい子になってほしい」と笑顔を見せた。夫妻は、渓介さんが沖縄勤務の時に出会い、現在は岐阜県に住んでいる。

長男の汐ちゃんを抱く金城美咲さん(左)とイ・サンヒャンさん(右)=1日、那覇市金城のセントペアレント石間
長女のあかりちゃんを抱く押尾利奈さん(右)と渓介さん(左)=1日、那覇市泊の糸数病院