「将来、島に恩返し」 石垣で一足早く成人式


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晴れ着に身を包み石垣市歌を歌う新成人ら=4日、石垣市民会館

 【石垣】8日の成人の日を前に、離島など一部市町村では年末年始の帰省に合わせて一足早い成人式が行われている。沖縄県石垣市では4日、新成人を祝う式典が市民会館で開かれ、あでやかな振り袖やはかまなどの晴れ着に身を包んだ505人の新成人が出席した。人生の門出を旧友や家族らと共に祝った。

 式典では新成人を代表して平良衣知呂(いちり)さん(20)=沖縄国際大2年=が家族や地域などのこれまでの支えに感謝を述べ「一人一人が自分らしく、自分の未来を切り開き、近い将来この島に恩返しすることを誓いたい」と決意を語った。

 県立農業大2年の松川優梨亜さん(20)は「農業を通して地元の素晴らしさを多くの人々に伝えていける人になるという初心を忘れることなく、今後さらに精進したい」と語った。

 中山義隆市長は式辞で「今後さらに魅力ある石垣島を築くために、提言や積極的な市政参加を強く願う」と述べ、新成人に期待を寄せた。

 新成人が歩んできた20年を振り返る映像の上映や、市内3高校の郷土芸能部出身者による「鷲ぬ鳥節」の披露などもあり、晴れの日に花を添えた。