事故相次ぐ中、つり下げ訓練 米軍オスプレイ、宜野座の民間地上空


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複数のタイヤをつり下げ、民間地上空を低空飛行するオスプレイ=11日、沖縄県宜野座村城原区

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが11日午後2時半ごろから午後4時にかけて、同県宜野座村城原区に隣接する米軍キャンプ・ハンセン内のヘリコプター発着場(通称「ファルコン」)でつり下げ訓練を実施した。

 オスプレイが複数のタイヤをつり下げ、民間地の上空を飛行したのを複数の住民が目撃した。ファルコンを使用したオスプレイのつり下げ訓練が確認されるのは2016年12月以来。

 オスプレイは少なくとも14回、ファルコンで離着陸を繰り返した。沖縄防衛局はつり下げ訓練を現場で見たが、民間地上空を飛行したかは確認していない。本紙の取材に対し「米軍に確認を求めている」としている。村内から「同じことの繰り返し」「異常だ」など怒りの声が上がっている。

 ファルコンでは16年12月6、7の両日、オスプレイが民間地上空でつり下げ訓練を実施した。3カ月後の17年3月8日、UH1ヘリコプターがつり下げ訓練を実施し、つり下げて複数のタイヤを民間地付近に落下させた。一連の問題で区や村議会、県議会などは抗議決議文を全会一致で可決し、米軍に抗議している。