リハビリがんばってるよ 陽茉莉ちゃん3歳に 心臓移植から1年 


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米国で心臓移植を受け、現在はリハビリに取り組む森川陽茉莉ちゃん=2017年12月初旬、神奈川県厚木市のリハビリ病院(父・孝樹さん提供)

 重い心臓病「拡張型心筋症」を患い、2016年11月に米コロンビア大学の病院で心臓移植手術を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃんが13日、3歳の誕生日を迎えた。陽茉莉ちゃんの父・孝樹さんは本紙の取材に「皆さんのおかげでこの日を迎えられ、喜びでいっぱいです」と話した。陽茉莉ちゃんにとって、病院ではなく、初めて自宅で祝う誕生日となる。

 陽茉莉ちゃんは、生後2カ月だった2015年3月、拡張型心筋症を発症。米国での心臓移植手術に必要な費用を集めるため、両親や友人、同級生らが募金を呼び掛け、支援の輪が多くの県民に広がった。渡米して心臓移植を受けた陽茉莉ちゃんは順調に回復し、昨年7月には東京都内の病院を退院。その後は、神奈川県の自宅から通院しリハビリを続けている。
 孝樹さんによると最近の陽茉莉ちゃんは、口から食事を取ることができるようになり、言葉を発する頻度も増えている。リハビリによって、動かなかった左手もバタバタと動かせるようになってきたという。
 孝樹さんは「1歳も2歳の誕生日も病院で、その日を迎えられるか不安だった。3歳の誕生日は、初めて家で家族と祝うことができる」とうれしそうに話した。陽茉莉ちゃんには「早く歩けるようになってほしい」という願いを込め、歩行器をプレゼントするという。