沖縄県の豊見城市と那覇市にまたがる漫湖で14日、環境省など主催の新春野鳥観察会が開かれた。昨夏、沖縄本島で初めて確認されたナンヨウショウビン(カワセミ科)なども見られ、参加した子どもら約20人が歓声を上げた。
漫湖は渡り鳥の中継地として知られ、この時期は北方から渡ってくる珍しい鳥が観察できる。
参加者は、沖縄野鳥研究会の比嘉邦昭代表(72)=豊見城市=の案内で漫湖周辺を散策した。比嘉さんは木々の間にいたナンヨウショウビンを指さし、「東南アジアにいて、日本で見られるのは沖縄だけ」と解説。双眼鏡をのぞき込んだ子どもらは「すごい!」と興奮していた。
ナンヨウショウビンを初めて見た同市立とよみ小学校4年の嘉数ちひろさん(10)は「飛んでいる姿がきれいだった」と喜んだ。とよみ大橋の近くでは、ユリカモメやアオサギなども確認された。