瑞穂、北谷長老が創業170周年 100年以上は6社 18年の周年企業


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 帝国データバンク沖縄支店は16日、2018年に創業から10年単位の「周年記念」を迎える沖縄県内企業調査を発表した。瑞穂酒造(那覇市)、北谷長老酒造工場(北谷町)の創業170周年を筆頭に、業歴100年を超える長寿企業が6社あり、周年企業全体では1528社に上る。

 主な企業では、金城キク商会(那覇市)、識名酒造(那覇市)が大正7年(1918年)の創業から1世紀の節目を迎えるほか、琉球銀行が70周年、沖縄ガスが60周年、ジーマックスが50周年などとなっている。

 周年ごとでは10周年を迎えるのが345社と最も多く、30周年が334社、20周年が307社と続いた。

 長寿企業の内訳は170周年が2社で、津波古酒造(那覇市)が120周年、善隣学園(西原町)が110周年、100周年が2社だった。

 戦前からの企業では90周年が1社、80周年が3社、戦後の米軍統治時代に創業した企業では70周年が40社、60周年が44社、50周年が230社だった。

 調査は帝国データバンクの企業概要データベースから、周年の節目を迎える県内企業を抽出した。

 創業「10周年」「30周年」「50周年」「70周年」企業を分析したところ、業歴が浅いほど第3次産業の比重が高い傾向があり、10周年ではサービス業が最多、30、50周年では戦後の経済成長期に創業が相次いだ建設業が最多となった。

 地域別では、浦添市に所在地を置く企業が計348社と最も多く、那覇市が241社、中頭郡が73社と続く。10、30、50周年は浦添市が最多だが、70周年は那覇市が多かった。