遠藤石村賞に大城さん、俳壇賞に神山さん、歌壇賞は東恩納さん


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 第39回遠藤石村賞、琉球俳壇賞、琉球歌壇賞(琉球新報社主催)の選考会が27日までに開かれた。琉球俳壇賞には神山教子(のりこ)さん(75)=那覇市、琉球歌壇賞には東恩納きよしさん(70)=うるま市、過去の俳壇賞受賞者から俳句界の向上に寄与した人に贈られる遠藤石村賞には大城百合子さん(86)=うるま市が選ばれた。

 各賞は琉球新報文化面の琉球俳壇、琉球歌壇への投稿者が対象。2017年の1年間、毎月欠かさず作品を投稿し掲載されている投稿者の中から上位入賞の度合いを加味して選考している。

 俳壇賞、石村賞の選者を務めている太田幸子さんは、神山さんの俳句を「沖縄の風土や文化を句眼で捉え、季語を巧みに生かしている」、石村賞の大城さんを「長年培った句風は、深い洞察力で詩情豊か。篤実な句を詠んでいる」とたたえた。歌壇賞は屋良健一郎さんが選者で、東恩納きよしさんの短歌について「飾らずにありのまま詠まれた家族への思いや日常生活の様子が魅力」と評した。

 俳壇・石村賞、歌壇賞と、第45回琉球新報短編小説賞を合わせた琉球新報文学三賞の贈呈式は、2月2日午後6時から那覇市のロイヤルオリオンで開かれる。