【西原】熊本地震で大きな被害を受けた熊本県西原村の日置和彦村長が25日、沖縄県の西原町役場に上間明町長らを訪ね、同町の有志からの義援金や夏休みに西原村の児童らを招待したことに感謝した。上間町長は「今後は経済産業の分野でも交流できたら」と期待を込めた。
両町村は17年ほど前、商工会関係者が中心となって交流していた。一時交流が途絶えていたが、震災を受け、西原町の有志が中心となって集めた義援金105万6千円余りを、2016年6月に西原村に届けたほか、町社会福祉協議会が集めた募金で同村児童ら21人を同年8月に沖縄に招待、児童らは海水浴や町民との交流を楽しんだという。
西原町役場を訪れたのは西原村の日置村長と須藤博企画商工課長。日置村長は「村の人口は約7千人だったが、震災を期にここ最近では初めて人口が減少した。大変な時期だが、復興にやりがいを感じている」と話した。西原町からの支援については「義援金を送っていただいただけでなく、子どもたちも沖縄に招待してくれた。今後も長い付き合いを続けていきたい」と感謝した。