セブンが浦添に専用工場 未進出の沖縄、事業展開で検討


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 2019年度の沖縄県出店を計画するセブン-イレブンの沖縄現地法人が、同県浦添市港川のまちなとゴルフレンジ跡2万3千平方メートルの土地を取得したことが5日、分かった。売買成立は1日付。取得額は明らかにしていない。関係者によるとプライベートブランド商品などを製造する専用工場建設用地として検討している。

 セブン&アイホールディングス広報は「所有権は移転しているが、用途についてはまだ最終決定していない。沖縄での事業のインフラを整えるための検討先の一つだ」と答えた。

 セブン-イレブンは独自の商品レシピや物流システムを管理するため、弁当や総菜などを製造する専用工場と、コンビニ店舗に商品を供給する共同配送センターを自前で整備している。

 県内関係者によると、セブン側は生産拠点や物流網の整備に約5万平方メートルの用地確保を想定している。港川の土地以外にも複数地域に分散して拠点を整備する可能性がある。

セブン-イレブンが取得したまちなとゴルフレンジ跡周辺は沖縄西海岸道路浦添北道路(宜野湾市宇地泊-浦添市港川)と那覇港浦添埠頭(ふとう)地区臨港道路浦添線(浦添市港川-西洲)が3月開通を予定している。原料調達や製品供給でアクセス向上を評価したとみられる。

 セブン-イレブンは昨年10月、県内で店舗展開を支援する100%完全子会社の「セブン-イレブン・沖縄」(那覇市)を設立し、出店準備を本格化させている。