地毛証明は「社会が求める指導」 沖縄県教育庁が説明(那覇市内高校生100人聞き取り)


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 琉球新報が行った「地毛証明」などの校則や指導に関する那覇市内の沖縄県立高校生100人調査の結果について、県教育庁で生徒指導を担当する県立学校教育課の屋良淳班長に聞いた。

 半数の生徒が証明書は「必要ない」と答えたことに対し、屋良班長は「証明書の提出は学校判断で、教育庁は主導していない」とした上で「生まれ持った髪の色を認めるための指導なので必要だ」と言い切った。実際に証明書を提出している生徒の不満については「不満を持っていない生徒もいる」と述べた。身なり指導を容認した70人のうち34人が「納得しているわけではない」と答えたことに対しては「『(他校より)下に見られる』などとして、もっと厳しい指導を求める高校生もいる」と話し「多様な意見があることは分かるが、ルールを見直す時期ではない」と断じた。「自律する子どもを育てるためには、学校でルールを守るという指導が必要だ」と強調した。

 「時代の変化でルールは変わり得るし、生徒が話し合うべきだ」とするが「社会へ送り出す側として、社会から求められている指導をする」と話し、学校が必要と判断した基準を重視する意向を示した。