おきなわマラソン、外国参加者に観光情報 ドコモが配信 翻訳ツールも


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おきなわマラソンが開催される中部9市町村の観光情報を案内する「美しき中部沖縄への旅」のサイト画面

 18日開催の「第26回おきなわマラソン」でNTTドコモ九州支社は、外国人参加者や家族・同行者の沖縄滞在を支えるため、大会運営への翻訳ツールの提供と本島中部圏域の観光情報の配信を組み合わせた新しいサービスを実施する。

 情報通信技術を活用した「複合的スポーツツーリズム振興ソリューション」として、今後、国内各地のイベントでも展開していく。同社広報は「外国人参加者数を増やしているおきなわマラソンを契機に、外国人客の多いスポーツイベントの大会運営をサポートする環境づくりや、開催地域の観光振興に寄与していきたい」と説明した。

 翻訳支援では、NTTドコモのサービスアプリ「はなして翻訳 for Biz」「Jspeak」が大会の公認翻訳ツールに採用された。スマホなどに話し掛けることで10カ国語に翻訳する。アプリをダウンロードした端末を総合案内に配布するなどして外国人参加者との円滑なコミュニケーションにつなげる。

 観光振興では、訪日外国人旅行者向けのスマホの観光アプリ「ジャパン トラベル ガイド」で、8日から3月8日まで、中部9市町村の観光情報を掲載したサイト「美しき中部沖縄への旅」を配信する。外国人客がアプリをダウンロードして那覇空港などに入ったことが衛星利用測位システム(GPS)で検知されると、サイトに案内して中部圏域への周遊を促す。

 東南植物楽園(沖縄市)、美浜アメリカンビレッジ(北谷町)、やちむんの里(読谷村)などの33スポットに近づくと、それぞれの施設情報が自動でスマホに表示されるプッシュ通知機能があり、マラソンだけでなく中部の観光がストレスなく楽しめる。